SDGsみらいスクールワークショップ:1時間で未来の衣食住を企画

<Miro>

SDGs?もう聞き飽きたが、まだSDGsに関して無知である。

なので、今回はSDGsを自分ごと化して考えてみる。

はじめに、とその結果

今回は趣向を変えて、上記のイベントに参加して、どのようなプロセスで1時間で企画提案を考えたのかを徒然なるままに語ります。

ちなみに課題は、「未来の衣食住をデザインする」
(*自分ごと化して、主観で考えること!)でした。

まず結論から言うと、自分たちのチームは、電気の使用量を減らして安定供給するためのエコにつながる施策として、定額な電気料金プランの導入を九州電力さんに向けてプレゼンしました。

後で調べてみると、割安な定額料金で提供している電力会社はありました。しかし、切り口としてエコを謳っている定額な電気料金プランはありませんでした。なので、システムとしては既にあるが、訴求の仕方は新しいと言えるでしょう。

プロセス

上図は講義内容全体のメモで、

1. 九州大学大学院芸術工学研究所 平井康之

2. 北九州市立大学経済学部教授 牛坊義明

3. 九州電力北九州市店企画・総務課企画・地域共創グループグループ長 荒木敏郎

の3方の講義内容をまとめたものになります。


最近はグリッドをつくって、その中にトピックごとのメモを取るやり方を採用していました。このメモの取り方は、以下の浅田すぐる氏の方法を参考にしています。

『【10分要約】【驚異の"紙1枚"プレゼン!】話さなくとも伝わる究極のプレゼン方法【ナレーター:Rena】, 2020/08/14, ビジネス漫画ライブラリー』より. 出典:「説明0秒! 一発OK! 驚異の「紙1枚! 」プレゼン」著: 浅田すぐる氏


この手のハウツー本には、紹介するやり方がどんなに優れていて信頼できるかを語るために大部分の紙面が割かれていることが容易に想像できるので、YouTubeの解説動画で重要な情報、つまり方法さえ パクれば 拝借すれば十分です。実際に自分にとって役に立つかなんか、どんな偉い人がすごいと言おうが、自分で試してみないと分かりませんからね。

自分はメモを参考にしつつ、5人1チームで話し合いながらキーワードとアイデアをポストイットに書き込みペタペタと貼っていきます。

課題は「未来の衣食住をデザインする」でしたが、今回お話を聞いたのが主に再生可能エネルギーと電気に関してだったので、衣食住の"住"に焦点を当て、自然エネルギーで電気需要をまかなうためにどうすれば、無駄な電気使用量を減らせるのかという方向に議論が進みました。


そもそも、自分達ってあんまり電気がどれだけ使われてるかって無関心だよね?
どうすれば、その意識を変えられるんだろう。

電気の見える化はどうだろう?

じゃあさ、学校の食堂の大型ディスプレイに屋上の太陽光パネルの発電量と施設の電力消費量が表示されてるんだけど、知ってる?気にしたことある?

いや、ないわ...

ただ見える化しただけじゃ、所詮ひとごとで誰も気にしないんだよ

じゃあ、どうすれば使用量を意識させられるんだろう...

あ、そういえば自分は携帯が月に1ギガしか使えないから、めっちゃ使用量気にするわ。なんか低価格とかメリットがあれば、制限を許容して使用量を意識するんじゃないだろうか。

電力会社は安定に重きを置いてるけど、それを疑ってたのしい制約にしてしまえば、既存の方向と違う考え方ができそうだ!


と言う流れで、格安simのように、少ない使用量だが低価格な定額料金体系を提案しました(やばい、しょぼくて分かりやすいだけが取り柄のビシネス書に出てくる茶番みたいになってしまった)。でも、もしこんな文章で書いたようにスムーズに話が進めば、今すぐにでもフリーのコンサルとして腕を振るたいとこですが、もちろん実際には紆余曲折があった上でこの流れになっております。


たのしい制約と言うフレーズは、佐藤雅彦さんの毎月新聞の一節が元ネタになっています。本来は制約を与えることで、自由に考えていいと言われた時よりクリエイティブになれると言う文脈で使われていますが、個人的な解釈で 制約されることをあえて楽しめる のではないかと捉えました。自分にとって、通信量を気にするのはたのしいことではないのですが、mineoではフリータンクという「ユーザー全員のパケット全体を大きなタンクのようなものと捉えて、ユーザーみんなで自由にパケットのやりとりをできるようなシステム」があり、工夫して少ない通信量でもやりくりできる仕組みという、たのしい一面もありました。

最後に、自分のメモと今回のアイデアの関係について話すとしましょう。上図の赤いマーカーが塗られたキーワードから、右下の文章を生成しました。以下がその文章です。


安定性に制約をかけることで、市民が消費電力について自分ゴト化し、電気の無駄遣いに意識させる。=> プロシューマー化

=> 需要を安定させ、供給ロスの削減

=> ユーザーは、その代わりコストが下がる.インセンティブ


このやり方をやっていて、ジェームス・W・ヤング著の「アイデアのつくり方」に載っていた<急速に古ぼけてゆく事実>というパワーワードを思い出しました。シカゴ大学の学長で教育学者でもあったロバート・ハチンス博士は、特殊な断片的知識というものは全く役に立たないと言っていたらしいです。広告業界の例で言えば、活字の名前とか、製版にかかる費用とか、広告料がいくらかとか。自分がこのイベントで取ったメモの一つ一つを取っても、佐藤雅彦さんのエッセイのどれも急速に古ぼけてゆく事実なのでしょう。しかし、今回のようにその事実をつなげて、組み合わせることで一つのコンセプトが見えてきました。本書の著者も、事実と事実の組み合わせや関連性を探ろうとすることがアイデア作成には最も大切なものだといってるように、九州電力の方から「そんな考え方もあったのか」と言ってもらえたこともあり、小さな一歩ではありますが、それが実現できたのではないでしょうか。

ではでは、またの企画であいましょう

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