結婚式余興用の「結婚っていいな」Tシャツ作ってみた

<Pixelmator Pro, Affinity Designer, Procreate>

旧友の結婚式の余興に使ってもらう想定でデザインしたTシャツ。もちろん、にんげんっていいなのパロディである。反省として、結婚式っぽく見せるように、タキシードとかウェディングドレスを着せておけばよかった...


To do is a mother of not to do.

学校の課題のやる気が皆無になった末、気分転換に何かストレス発散の対象を探していたら、ちょうど旧友の結婚式という格好の的があるではないか。目的とかどうでもよく、何か作る口実にはうってつけのイベントだ。そして、やるべきことは何処へ、今期一やらなくてもいい結婚式の余興用のTシャツデザインを誰にも頼まれるでもなく始めるのであった。ちなみに、Tシャツデザインとかしたことはない。


Human is Good. Kekkon is Good.

まずは、メッセージを決める。ありきたりに、祝いすぎるでもなく、皮肉っぽくなりすぎるでもなく、そんなメッセージだ。そして、ニュアンスとしては、郷愁と可笑しさを含めたい。懐かしくて、クスッと笑ってしまうような何か。やはり、過去と現在のギャップを見せる方向性がよかろう。


そんな時に思い浮かんだのが、劇画版おばQである。15年ぶりにオバQと主人公が再開するが、オバQは昔の子どものまま変わらないのに対して、主人公は結婚して子どもができて、2人の住む世界は完全に隔離されてしまう。という、過去と現在のギャップを痛々しいまでに見せ付けられる作品。

子どもだったキャラが、大人になった姿を描くのはままあることで、この手法を使うとしよう。そして、そのオマージュ元を「にんげんっていいな」にして、人間が結婚する旧友で、動物たちが未婚の元部活メンバーという設定にしよう。人間は大人になり、ボーイミーツガールするが、動物たちはあいかわらず夕焼け小焼けの道を歩いている。そんな、郷愁ある風景にしたい。あと、身内ネタになりすぎないように、そこら辺の要素は目立たないようにする。

そんな願いと構想を抱え、下書きに取り組む。可笑しさを強調するために、壮大感を出したかったので、ボーイミーツガールものの作品ポスターの構図とエフェクトを参考にする、というかパクる。


Done is better than perfect.

トンマナは「にんげんっていいな」を踏襲し、背景と文字を入れる。

うん、にんげんっていいなっぽい。というか、そのままなんだけど。

かっこいいポスターのキャラ絵が描けないのは、致命的かと思いきや、今は画像生成の興隆期である。絵が描けなければ、描いてもらえばいいじゃないか。

Stable Diffusion UIを使い、Hello Worldのキャラを元にしてimg2imgで生成する。

それっぽい画像を引き当てたら、「にんげんっていいな」の人間にデフォルメするだけだ。いくら、絵が描けなくともそのくらいはできる。旧友の奥さんがロングヘアーなのか、誰なのか、どんな造形なのかは全くしらないが、デフォルメしてる限りは似たような肌の色の人間であれば通用するだろう。

あとは、こいつらを背景と馴染ませて光のエフェクトをつけたら完成。


Real artists ship.

さて、Tシャツのデザインというより、ポスターデザインができたので、Tシャツを注文する。なんだかんだ、デザインをサボっていたため納期は1週間に迫っていた。大事なのは、時間と料金だ。そこで、候補として、ユニクロのUTme!とUp-Tの二つに絞られた。

UTme!が自分調べでは最安値なのだが、著作権に引っかかると作ってくれないことがあるらしい。おそらく、自分のパロディTシャツは弾かれてしまうだろう。となれば、公序良俗に反しない限り、どんなデザインでも許可してくれるUp-Tにする他ない。

Up-Tは画像を貼り付けるだけと、猫でも分かるほど簡単にできて、料金も追加料金を後から請求しない適切表示で、おすすめできる。


あとがき

結果、2000円ほどの出費ですんだが、自分の人件費はかかっていると想定するとなかなかいいお値段になるので勘弁してほしい。とはいえ、自己満足100%なので、お客様満足度はわかりかねる。もらった旧友や、周りの人がどんな反応なのかは気になるが、あまり期待しないでおきたい。

そして、注文後に結婚と言いつつも、グラフィックの結婚要素を入れ忘れるという初歩的なミスに気づいてしまった。2人に結婚の衣装とか、指輪とか結婚がテーマだと分かりやすいものを入れておくべきだった...

0コメント

  • 1000 / 1000